心療内科医で医学博士の姫野友美さんが書いた「心療内科に行く前に食事を変えなさい」という本を読んでみました。
「不眠」「神経過敏」「うつ病」「倦怠感」「めまい」「動悸」「不安感」などの症状がある場合、心療内科に行く前に食事を変えたほうが良いかもしれません。
プロローグ 心療内科医の私がなぜ、この方法をすすめるのか
第1章 その心の不調は「脳のエネルギー不足」です
第2章 あなたに足りない「脳の栄養素」をチェックしてみよう
第3章 家庭で実践できる<タイプ別>食べ物、食べ方
第4章 疲れた心とからだにいいこと、驚きの新常識
第5章 食事が変われば「新しい自分」に生まれ変わる
エピローグ 栄養療法と出会った医者の使命
ここではいくつか気になったポイントについて紹介したいと思います。
脳の栄養で重要なのはアミノ酸
頭が疲れてくると甘いモノを食べてエネルギーを補給するという人も少なくないと思います。ただ脳の栄養で重要なのは糖分(ブドウ糖)ではなくアミノ酸(タンパク質) 。
脳がエネルギーとして燃やすのはブドウ糖のようですが、脳の神経伝達物質はタンパク質から分解されてできるアミノ酸から合成されるとこのとです。甘いモノを摂り過ぎるとかえって脳を疲れさせる結果に繋がりかねないのでご注意!
白米・白パン・砂糖を避ける
白米・白パン・砂糖など精製された炭水化物を摂り過ぎると血糖値が上がりやすくなります。その血糖値を下げようとインスリンが過剰分泌することにより、血糖値が下がり、眠気やイライラ、集中力の低下などを招きます。
このようなことを避けるため、白米ではなく玄米や雑穀ごはんに変えたり、食物繊維を先に食べる、酢を使ったおかずを組み合わせるなどの方法が有効のようです。
心を元気にするおやつを摂取する
小腹が減った時に甘いお菓子やスナックなどを食べてしまうと、血糖値が急激に上下してしまうので眠気や頭痛、イライラや疲労感などを引き起こす原因となっていまします。
そこでインスリンを分泌させないでかつ脳を活性化させるため、以下のようなものをおやつにすることをすすめています。
- チーズ
- ナッツ
- 牛乳や豆乳
- 無糖ヨーグルト
- ゆで卵
- するめや小魚スナック
加齢臭は栄養不足を疑ってみる
加齢臭は年齢的な問題もありますが、不摂生な食生活や生活習慣で体内に活性酸素が発生している可能性があるそうです。活性酸素は臭いの問題だけではなく、心筋梗塞や脳卒中などの様々な病気の原因にもなります。
活性酸素には抗酸化ビタン(ビタミンA、C、E)を含む食材を有効とのことです。本書ではナッツ(ビタミンE)入りの緑黄色野菜(ビタミンA,C)サラダがおすすめとして紹介されています。
加齢臭が気になり始めたら、外側の対策の他にも内側対策としてナッツや緑黄色野菜などを食べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
食事を変えるだけで、様々な効果が期待できそうな感じを受けました。健康な人も健康に不安を持っている人も食習慣を見直すキッカケになるかもしれない本ですね。
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