杏林予防医学研究所所長である山田豊文さんが書いた「病気がイヤなら「油」を変えなさい!」を読んでみました。食べ物に含まれる「油」には良い油と悪い油の2種類あり、私たちの健康状態を大きく左右しています。
油への認識を改めさせられる1冊になっています。
マーガリン(トランス脂肪酸)は有害
最近では、いろいろな健康本でマーガリンの有害性について指摘されています。この本でも、マーガリンは心臓病や糖尿病といった現代病の原因となる最悪の油として取り上げています。マーガリンは食べ物ではなく「食べられる」形をしたプラスチックなんだとか。
諸外国などでは、マーガリンは有害な食品として排除されてつつありますが、日本ではまだまだ当たり前のように販売されているのが現状です。マーガリンに多く含まれるトランス脂肪酸はアルコールよりも有害であるという認識を持った方が良いとのことです。
ちなみにトランス脂肪酸は、マーガリンの他にもショートニング、ケーキ用小麦、カップラーメン、ファーストフード、冷凍食品、オーブン食品にも多く含まれているので注意したいところです。
オメガ3を豊富に含むフラックスオイルを摂る
オメガ3の代表的な脂肪酸として、青魚に多いドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)、シソ油のアルファリノレン酸があります。オメガ3には、「脳の健康維持」「神経疾患の予防」「炎症を抑える」「がん予防」「心臓病の予防」「肥満の予防」まど様々な効果が期待出来ます。
そんなオメガ3を気軽に摂取する方法として、フラックスオイル(亜麻仁油)が推奨されています。私もオリーブオイルとともにフラックスオイルを取り入れてみたくなりました。フラックスオイルは、食料品店やネットなどで比較的簡単に手に入ります。
なおカナダ北部で栽培されるフラックスオイルは世界の中でも品質が良いそうです。購入する際にはチェックしていみると良いかもしれません。
油の取り方はバランスが命
いくらオメガ3などの身体に良い油を摂っても、揚げ物や炒め物だらけの食生活を改めなければ全く意味がないそうです。一般的にオメガ6(あらゆる加工食品に使われている「リノール酸」)とオメガ3の理想のバランスは1~4対1程度が良いそうです。
ただ、ほとんどの人が10対1や50対1などのアンバランスになっているので、余程意識して油を摂取しないとこの比率を達成するのは難しそうです。
まとめ
正直、油がここまで私たちの健康と密接に関わっているとは思いもしませんでした。
たかが油、されど油。「油」を変えれば「人生」が変わるというのも納得できるような気がしてきました。
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