防災科学技術研究所の調査結果によると、約3800万人の日本人が軟弱地盤に居住しているとのことです。特に東京や大阪などの都市部においても軟弱な地盤が顕著に確認されています。
2011年の東日本大震災以降、防災意識が高まる中で自分が住んでいる地域の地盤状況が気になっている人も少なくないことと思います。そこで、住所や地域名を選択すると、その地域の揺れやすさの目安がひと目で分かる「揺れやすい地盤」というサービスを紹介します。
揺れやすさの目安や地形の種類が分かる
「東京都台東区台東三丁目」の場合
試しに東京都台東区台東三丁目で調べてみます。揺れやすさの目安(表層地盤増幅率)が「2.39」となっていて、「特に揺れやすい」地盤であることが確認することができました。
特に専門知識などなくても、分かりやすく揺れやすさの目安や地形の種類を表示してくれるので安心です。やはり数字だけではなく、図やイラストも表示されると理解度が高くなります。
「群馬県前橋市大手町一丁目」の場合
次に地盤などが固く地震に強いと言われている群馬県をピックアップ。県庁所在地である前橋市で調べてみることにします。こちらは揺れやすさの目安(表層地盤増幅率)が「1.179468」、地形の種類は「砂礫質台地(されきしつだいち)」ということが分かりました。「比較的揺れにくい」地盤であることが確認することができます。
群馬県は、ぱっと見でも濃い赤い部分が少ないように感じます。地盤が硬いという噂はかなり信憑性が高いことが証明されたといって良いでしょう。
住所と地域名を選択すると、その地域の揺れやすさの目安や地形の種類などが表示されます。ビジュアル的に表示してくれるので素人が見ても分かりやすくなっているのはありがたいですね。
またマップでは、「想定される震源」「想定される震源域」「想定される断層」なども合わせて確認することができます。目的用途に合わせて確認しておきたいところです。
液状化の被害も確認できる
さらに「過去に地盤の液状化の被害があった地点」にチェックを入れると、過去の液状化の被害があった地点が表示されるようになります。過去に液状化した場所や周辺は、将来も液状化の恐れがあるとのことなのでこの情報も確認しておいた方が良いでしょう。
ハザードマップも確認しておく
自分が住んでいる地域の洪水や土砂災害・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴・成り立ちなどを調べたいときには、各市町村が作成したハザードマップも役に立ちます。
無料で利用することができるので、積極的に活用しておきたいサービスです。
まとめ
現在住んでいる地域の確認はもちろんのこと、引越し先や住宅購入の際の情報収集に活用できそうですね。日本は、地震はもちろん台風などの災害も多発する国となっています。
防災意識を高めるという意味でも一度時間を作ってしっかりと調べておきたいものです。
この記事へのコメントはありません。