ゼロからスタートして、投資で巨万の富を築いたウォーレン・バフェットとジョージ・ソロス。投資の世界で超がつくほどの有名投資家2人に共通する23の習慣。
あまりに雲の上の存在ですが、弱小個人投資家にとっても学ぶべきことが多いので紹介したいと思います。
本書で紹介されている成功するための23の習慣は以下の通り。
- 元本の確保こそが常に最重要項目
- 能動的にリスクを回避する
- 独自の投資哲学を持つ
- 投資を選び、自分独自の売買手法を開発する
- 分散投資なんて小鳥さんのやることだ
- 税引き後利益で考える
- 自分の理解できるものだけに投資する
- 自分の基準に合わない投資は拒絶する
- 自分の手で調べる
- 無限の忍耐力を持つ
- すぐに行動する
- うまくいった投資は事前に決めた手仕舞う理由が現実になるまで手放さない
- 神に従うごとく自分のシステムに従う
- 間違いを認めてすぐさま正す
- 間違いから学ぶ
- 修行を積む
- 自分がやっていることを人には言わない
- 任せ方を知っている
- 稼いでもつつましい生活をする
- 金が問題ではない
- 持っているものではなく、やっていることを好きになる
- 1日24時間、息をするように投資のことを考えて暮らす
- 全財産を賭ける
いくつかピックアップして紹介してみたいと思います。
投資家にとって「元本の確保」が最重要
私たちは投資や儲け話となるとつい利益を得ることがばかりに目を奪われてしまいがちになります。しかし、投資家にとって最も重要なことは「元本の保証」です。なぜなら一度失ってしまったお金を取り戻すには大変な労力を要するからです。
投資に関しては「投資のルール1:決して金を失うな」「投資のルール2:ルール1を絶対忘れるな」の2つは頭に叩き込んでおきたいところです。
分散投資なんて小鳥さんのやること
分散投資は無知に対するヘッジであると言っています。つまりウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスのような投資家には分散投資はほとんど意味が無いということです。
その一方で、ほとんどの個人投資家にとっては、分散投資でヘッジしておくのが最良の方法であるとも言っています。あなたが専業投資家でない、本業の傍らで資産運用はするのであれば分散投資がベターな投資方法であることは間違いありません。
自分の理解できるものだけに投資する
投資で成功している人は、得意の投資分野をもっていることが多いです。儲かりそうという理由だけで、新しい投資に飛びつくことはかなりのリスクをともないます。儲かりそうという安易な理由だけで、自分が理解していないものに大金をつぎ込むことだけは避けるべきです。
結構分厚い本ではあるが、内容は面白くスルスルと読めてしまいます。個人投資家であれば一度は目を通しておきたい良書です。