元添加物トップセールスマンである安部司さんの著書「食品の裏側―みんな大好きな食品添加物」の続編である「なにを食べたらいいの?」を読んでみました。
前作の「食品の裏側」は60万部も売れたそうです。中国の「毒入り冷凍餃子」のニュースなどで、消費者の食に対する不信感が高まっているのかもしれません。
序章 なにかがおかしい日本の食
第一章 子どもの大好物の「裏側」
第二章 子どもが壊れてゆく
第三章 見えなくなている添加物
第四章 添加物まみれにした犯人はだれ?
第五章 じゃあ、なにを食べればいいの?
終章 添加物からみえてくるもの
添加物と上手に付き合う
前作と同様に食品添加物について、一般人ではなかなか知り得なような内容も含まれています。初めて知る人にとってはショッキングに感じるかもしれません。
また、添加物のデメリットに言及するだけではなく、添加物を利用することにより「安い」「簡単」「便利」「美しい」「オイシイ」などの五つのメリットについても説明されています。
添加物というとそれを販売する人が悪いと思いがちですが、それを選択する消費者にも責任があります。
結局、消費者は「安い」「長持する」「見た目が良い」「おいいしい」「調理が簡単」などを重視する傾向があります。そのためには添加物は必要不可欠なものになっています。生産者や企業を批判するだけではなく、消費者の意識改革の大切さについても指摘しています。
また、本書の中では「食品の選び方七つのルール」や「添加物を減らすコツ10カ条」などについて解説がされています。
添加物とどう向き合えばよいのか、「食品のプロ」のアドバイスに耳を傾けてみるのも悪くない選択だと感じました。育ち盛のお子さんがいる場合には、一度目を通しておくことをおすすめしたいですね。
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