なかなか挑発的なタイトルになっている「医学不要論」という本を読んでみました。
現役の若い医師が書いたものなのですが、かなり興味深い内容になっています。
はじめに
第一部 医学は必要なのか
第二部 病気にどう対応するか?
エピローグ
おわりに
現代医療は「治す」ではなく「その場しのぎ」
現代医学の基本姿勢は本質的に治すことではなく、その場をしのぐこと。つまり「とりあえず今の苦しさを少しでも緩和できれば良い」「今の状態が改善して、安定した状態になる」ことを目的としています。
「これはこれで別にいいじゃん!」と考えてしまう人は、医療機関のお客さんになっている可能性があります。
最も死亡者数が多い病気は「医原病」
アメリカにおいて医療で最も多い病気であり死因であるものは「医原病」なんだとか。医原病というのは医療行為が原因で生じる様々な悪化状態のこと。
日本におけるデータはないそうですが、アメリカがこのような状況であれば日本同じような状況が推測されます。安易に医療に頼ってしまうと、逆に寿命を縮めることになってしまう危険性があるのかもしれませんね。
医者はガンになったときに抗ガン剤治療をしない
医師の間で知られる有名な逸話に「99%の医者は、自分がガンになったときに抗がん剤治療をしない」というものがあるそうです。
なぜなら現代医学のガン治療がムダであることを知っているためなんだとか。万が一抗がん剤治療の必要に迫られたら、医師に「自分と同じ立場になったら抗がん剤治療するか?」という質問をしてみると良いかもしれません。
もし消化器ガンになったら、こう対応する
著者自身がもし消化器ガンになった時は、ガンの進行状況によって以下のように対応するそうです。
- ステージ1:手術はしないで保留
- ステージ2~3:自分が信頼できる外科医に手術を頼む。ただ、術前術後の抗ガン剤、放射線治療は行わない、フォローの薬も飲まない
- ステージ4:安価で自分の身の丈に合った代替療法をするのみ
まとめ
すべての医療を否定するものではありませんが、それでもやはり不必要なものも多いまた事実なのかもしれません。ただ、医療の問題もさることながら、病院に行けばなんとかなると考えている私たちの方にも問題があるのではないかと思いました。
良くも悪くも医療を見る目が変わる1冊でしたね。
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