毎日の入浴を充実させたいと思い、入浴剤メーカーのバスクリン社員で温泉入浴指導員/睡眠改善インストラクターでもある石川泰弘さんが書いた「お風呂の達人 バスクリン社員が教える究極の入浴術」を読んでみました。
健康やメタボ対策、ダイエットまで、目的にあった入浴法がいろいろと紹介されている1冊となっています。本書の中では、究極の入浴術として37項目が紹介されていますが、この中から5つをピックアップしてみたいと思います。
1.疲れにくい身体をつくるための基本的な入浴法
お風呂で大切な要素は「湯温」「湯量」「入浴時間」の3つとなっています。この3つを調整することで、疲れにくい身体をつくることが可能とのこと。
各項目の具体的は数値や目安は以下の通り。
- 湯温:40度
- 湯量:肩までどっぷりとつかれるくらい
- 入浴時間:ゆっくり20分
お風呂に入っても疲れが取れなかったり、逆に疲れてしまうという人は、この3つの要素を意識してみると良いかもしれません。
2.朝の眠気を覚ますならシャワーの温度は43度
通勤や通学の前にシャワーを浴びるという人も少なくないと思います。せっかくシャワーを浴びるなら温度にも気を使ったほうが良さそうです。朝の眠気を覚ます最適なシャワーの温度は43度なんだとか。この温度だと交感神経を優位にすることができ眠気が抜けやすくなっています。
一方で寝起きでお風呂に浸かるのは厳禁!水圧によるストレスで疲労感が溜まってしまい、それだけで疲れてしまうとのこと。
3.疲れ目対策の入浴法
疲れ目対策の入浴方も紹介されていました。まとめると以下の通り。
- 湯温は39度(冬は40度)
- 時間は15分程度
- 最初の5分は全身浴。簡単な腕のストレッチを行う
- 目を閉じて半身浴を10分。このときまぶたの上に絞ったタオルを置く(温まった手でも代替可能)
入浴剤は温泉ミネラル成分が入ったものや炭酸ガス系のものをチョイスすると、血流を促進するのでおすすめとのことです。
4.残業で遅くなっても入浴するべし!
残業などで夜遅くに帰宅した時などはついついシャワーだけで済ませてしまう場合がありますが、これはあまりおすすめできる方法ではありません。短時間でいい眠りに入るためには、ぬるま湯で少しだけ体温を上げておいた方が良いとのこと。そのため39度程度のぬるま湯に10分程度入ると良いそうです。
その時に使う入浴剤は気分を落ち着かせるグリーンやブルーや系の色で、鎮静効果のある香り選ぶとより効果的になります。
5.入浴剤の「色」による心理効果
入浴剤にはいろいろな「色」がついています。各色には様々な心理効果があるので、その時の気分や場面に応じて使い分けると良いかもしれません。
- 緑:穏やかな気持ちになる
- 青:冷静な気持ちになる、クールダウン
- 赤:活動的な気分になる
- 黄色:他人と打ち解けやすい、子どもや寮生活など
このような心理効果を考えて、入浴剤を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
バスクリンの社員だけあって若干宣伝要素がありますが、それを差し引いても役立つ入浴術がたくさんあってためになりました。
正しい入浴法と適切な入浴剤を選んで、楽しみながら健康を手に入れたいものですね。
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