最近になって新しい個人遺伝子検査サービスが続々と登場してきています。
このような中、個人遺伝子検査サービスに興味を持ったのでフランシス・S・コリンズ著「遺伝子医療革命」という本を読んで勉強してみました。
序章 もう、しらないではすまされない
1章 未来はとっくにはじまっている
2章 遺伝子のエラーがあなたに出るとき
3章 あなたの秘密を知るときがきた?
4章 癌はパーソナルな病気である
5章 人種と遺伝子
6章 感染症と遺伝子
7章 脳と遺伝子
8章 老化と遺伝子
9章 あなたの遺伝子にふさわしい薬をふさわしい量で
10章 一人ひとりが主役の未来へ
全384ページとかなり読み応えのある本となっています。ただ、この手の専門書としてはかなり分かりやすくまとまっている印象を受けました。
遺伝子解析のこれからに期待!
ここでは本の中からいくつか気になったフレーズをピックアップしてみたいと思います。
- たとえ検査データに限界があるにしても、個人の遺伝子情報を知ることは特定の行動を起こすのに十分な動機となる
- 「一種類しかサイズがない既製服を押しつける画一的な医療」から「個人の違いを認めて健康を保つ方法を指導する医療」へと、大きく転換しようとしている
- 私たちだれもがたくさんの遺伝子的欠陥を抱えて生まれている。完全な人間などは一人もいない
- 家族の健康史は「よくある病気」の予測因子として現在測定可能なもののうち最強だということが分かっている
- あなたが受け継いだ遺伝子の組み合わせと環境が、病気になるかどうか決める
- ごく一部の人を除いて、癌リスクを高めるという点で喫煙に匹敵するような遺伝子要因は1つもない
まとめ
自分の遺伝子を解析するメリットとデメリットを天秤にかけて考えてみると、メリットの方が大きいのではないかと感じました。あと数年もすれば自分の遺伝子を解析して、それに応じたパーソナル医療を受けるようになる時代がやってくるのかもしれませんね。
個人向けの遺伝子解析サービスを試してみたいと思える本でしたよ。
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