NISA

iDeCo(イデコ)とつみたてNISAで失敗しないための併用方法 違いや使い分けも解説

こんにちは、iDeCo(イデコ)で積立5年目、つみたてNISAで積立2年目のしんのすけです。

「老後2000万円」問題をきっかけに資産運用に興味を持ったという人も少なくないのではないでしょうか。テレビや新聞などでも多く報じられたこともあってか、ここ最近になって証券会社で口座を開設する人もかなり増えてきているようです。

さすがに今後予想される日本の少子高齢化を考えると、多くの人にとって「他人事ではすまされないぞ」という危機感のあらわれではないかと予想されます。

そうはいっても2000万円は庶民にとってかなりの大金です。根気よく積立を継続しつつ、可能な限り効率よくお金を運用しないとなかなか手が届く金額ではありません。そのため国が用意している税制優遇措置「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA(あるいはNISA)」を活用して増やすということは必須であるといってもよいでしょう。

ただ、これまで投資や資産運用に興味がなかった人にとっては「iDeCo」や「つみたてNISA」の違いや使い分けなどはちょっと分かりづらいものになっています。

そこで、ここでは「iDeCo」や「つみたてNISA」の併用方法、違いや使い分けについて解説したいと思います。

「iDeCo」と「つみたてNISA」の違い

基本的に「iDeCo」や「つみたてNISA」は併用できる制度となっています。共通しているところは両方とも積立投資を行うというところです。積立投資は一般的に毎月一定の金額で指定された投資商品を購入していきます。売買タイミングを気にする必要がないため、長期の資産形成に向いているとされています。

iDeCoの特徴

iDeCoは、日本国内に住所が存在する20歳以上60歳未満の自営業者や学生、フリーターなどが任意で加入できる年金です。また、年金法の改正により、2017年1月から公務員や専業主婦など、これまで確定拠出年金に加入できなかった人でも加入できるようになりました。これにより20歳以上であればほとんどの人が利用可能となっています。

iDeCoには以下のような特徴があります。

  • 掛金が全額所得控除
  • 運用益や分配金が非課税
  • 受け取るときも優遇税制がある
  • 原則、60歳になるまで引き出せない
  • 口座管理などで手数料が発生する

iDeCoを利用するにあたって一番のネックになるのは60歳になるまで原則として引き出すことができないということは覚えておくべきでしょう。老後資産を作るという意味ではこの縛りにも意味がありますが、利用する前の大きな心理的ハードルとなります。

つみたてNISA

NISAには一般NISAとつみたてNISA、ジュニアNISAなどが存在しますが、ここではつみたてNISAについて解説します。

つみたてNISAは2018年からはじまった新しい少額投資非課税制度で、以下のような特徴があります。

  • 最長20年間、運用益や分配金などが非課税
  • 掛け金は所得控除されない
  • 非課税枠は40万円/年(最大800万円)
  • いつでも引き出し(解約)可能

iDeCoと違いつみたてNISAでは掛け金は所得控除されませんが、いつでも引き出し可能となっています。

「iDeCo」と「つみたてNISA」の使い分けをどうするか

資産運用をする上で「iDeCo」と「つみたてNISA」の使い分けをどうするかという問題が出てきます。それぞれのメリット・デメリットを考慮すると、優先順位は以下のような感じになります。ここでは、2つの税制優遇措置に加えて特定口座も考慮しています。

iDeCo > つみたてNISA > 特定口座

税制優遇が大きいiDeCoをメインに考える

60歳まで引き出せないというデメリットはありますが、やはり掛け金すべてが所得控除されるというのはかなり大きいです。私の場合も年間80万円以上の所得控除を受けています。

このため基本的にはメインをiDeCoにしつつ、つみたてNISAをサブで利用するという方法をおすすめします。60歳まで何があるかわからないからちょっと心配という人には、つみたてNISAであればいつでも解約できるので、iDeCoとつみたてNISAで投資金額を半分に分けても運用するという方法でも問題ないでしょう。

資産運用ではNISA及びiDeCo(確定拠出金)の枠を最大限に利用するのが基本です。他の投資はこの枠を使い切ってから考えるぐらいで問題ありません。

iDeCoでは外国株インデックス、つみたてNISAでは日本株ETF/インデックスへの投資が王道

iDeCoやつみたてNISAで購入する金融商品は、運用非課税のメリットが生きる期待収益率の高いものへの投資が基本です。そのため定期預金や債券などに投資したい場合は特定口座などで購入するようにしましょう。

iDeCoとつみたてNISA使い分けですが、iDeCoでは外国株インデックス、つみたてNISAでは日本株ETFやインデックスへの投資が分かりやすく、全体のリスクとして最適な方法の1つと言えるでしょう。

まとめ

老後資産を作る際には、iDeCoとつみたてNISAなどの税制優遇措置を最大限活用するのがおすすめです。優先順位はiDeCo、その次がつみたてNISA。購入するのは海外あるいは日本株のローコストのインデックスファンドを購入しておけば大きな失敗にはならないでしょう。

間違っても手っ取り早く稼ぎたいという理由でFXや仮想通貨などへの投資に全財産をかけるような真似はしては駄目ですよ。どうしても投資したい場合はiDeCoとつみたてNISAなどへの投資して、それでも資金が余っている場合に限り、全額なくなっても傷まない金額に抑えることをおすすめします。

一般的な人であれば、iDeCoとつみたてNISAを20年間ほど継続していれば、かなりの額の老後資産を形成できると思われます。継続は力なり。積立投資は1日でも早く始めるほど有利になります。明日からではなく、いまできることから始めてみてはいかがでしょうか。

これから証券会社に口座開設するのであれば、ネット証券の「SBI証券」か「楽天証券」のどちらかを選んでおけばOKです。

自営業者は「国民年金」「iDeCo」「NISA」の3階建て老後に備えよ

ちなみに過去に以下のようなツイートをしています。自営業/個人事業主、フリーランスなどは厚生年金がない分、自分で多めに備える必要があり。ほとんどの人にとっては2000万円で足りなくなると思われるので注意が必要。

1階は「国民年金(+付加年金)」の公的年金をベースに、2階を「iDeCo」、3階を「NISA(つみたてNISA)」の私的年金で積み上げるイメージ。備えあれば憂いなし!

 

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運用実績

【2009年】10,783,014円  10.57%

【2010年】11,047,766円  -5.07%

【2011年】13,708,538円  -1.67%

【2012年】15,964,381円  9.66%

【2013年】19,907,637円  18.37%

【2014年】21,911,768円  6.41%

【2015年】22,292,459円  -0.94%

【2016年】24,211,147円  5.91%

【2017年】25,735,830円  4.21%

【2018年】27,267,608円  0.92%

【2019年】29,632,758円  5.53%


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