確定拠出年金/基礎年金

口座維持手数料がおトク!スルガ銀行の個人型確定拠出年金は守りに定評あり

スルガ銀行というと聞き慣れない人もいるかもしれませんが、静岡県沼津市に本店を置く地方銀行の1つです。実店舗は東京をはじめ、札幌、名古屋、大阪、福岡などでも展開していて、ネットバンキングにも対応しています。

スルガ銀行の前進となる貯蓄組合「共同社」は1887年(明治20年)に設立していて、かなり歴史のある銀行となっています。

このスルガ銀行でも個人型確定拠出年金のサービスを提供していて、口座維持手数料の安さなどでネット上でも高い評判を得ています。また、取り扱っている金融商品の33本となっていて、SBI証券に次ぐ豊富さを誇っています。

スルガ銀行のiDeCo(イデコ)なら口座に関する費用が最小限に抑えられる!

個人型確定拠出年金では初期手数料(加入時や移換時)、毎月の口座管理手数料、給付時や還付時にもその都度手数料が発生します。

スルガ銀行では管理資産が50万円以上になるとスルガ銀行に支払う手数料が無料となります。そのため手数料(コスト)において、他の金融機関と比べて格段に有利に運用することが可能となります。

スルガ銀行における個人型DCのコストは以下のとおり。

初期手数料

 加入または移換する時
国民年金基金連合会2,777円
事務委託先金融機関-
運営管理機関(スルガ銀行)-
合計額2,777円

一般的な金融機関の場合、加入(移換)時の初期手数料として運営管理機関が1,000円程度の手数料を取ることが多いのですが、スルガ銀行では手数料を取っていません。

毎月の口座管理手数料

 加入者運用指示者
(受給者)
国民年金基金連合会103円/月-
事務委託先金融機関64円/月64円/月
運営管理機関(スルガ銀行)0円(資産50万円未満の場合は270円/月)0円(資産50万円未満の場合は270円/月)
合計金額164円/月64円/月

スルガ銀行に支払う年間の口座管理手数料は、50万円以上なら0円、50万円未満なら270円×12ヶ月=3,240円となります。ただ、手数料が発生したとしても月額270円というのは個人型確定拠出年金を扱う金融機関の中ではトップクラスの安さになっています。

都度手数料

 給付時還付時
国民年金基金連合会-1,029円/回
事務委託先金融機関432円/回432円/回
運営管理機関(スルガ銀行)-648円/回
合計金額432円/回2,109円/回

手数料が安いだけじゃない!取扱い金融商品数も豊富

スルガ銀行の個人型確定拠出年金は手数料の安さばかり注目されることが多いのですが、取扱い金融商品数もかなり充実しています。

ラインナップは業界屈指の品揃えになって、かなり力を入れていることが分かります。

元本確保型商品(3本)

商品名運用会社特徴
スルガ確定拠出年金スーパー定期(1年)スルガ銀行定期預金
スルガ確定拠出年金スーパー定期(3年)スルガ銀行定期預金
スルガ確定拠出年金スーパー定期(5年)スルガ銀行定期預金

元本変動型商品(30本)

日本株式(6本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
トピックス・インデックス・オープン野村アセットマネジメント東証株価指数(TOPIX)と連動0.57%
DC・ダイワ・ストックインデックス225大和証券投資信託委託日経平均株価(日経225)と連動0.52%
ラッセル日本株式マルチ・マネージャー・ファンドラッセル・インベストメントTOPIX(配当込み)をベンチマークとし、中長期的に安定してこれを上回る、つまり超過収益を生み出すことを目指す1.55%
フィデリティ・日本成長株・ファンドフィデリティ投信主として日本株へ投資。個別企業分析により、成長企業を選定し、利益成長性等と比較して妥当と思われる株価水準で投資1.53%
DC・ダイワ・バリュー株・オープン大和証券投資信託委託TOPIX(東証株価指数)をベンチマークとして長期的に同指数を上回る投資成果を目指す1.52%
DCニッセイ日本勝ち組ファンドニッセイアセットマネジメント東証1部上場銘柄を対象として、各業界をリードする”勝ち組企業”の株式へ投資1.0%
海外株式(7本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンドインベスコ・アセット・マネジメントMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース)に連動0.7%
ラッセル外国株式マルチ・マネージャー・ファンドラッセル・インベストメントMSCI KOKUSAI(配当込み)」をベンチマークとし、べンチマークを上回る収益を目指す1.35%
朝日Nvestグローバルバリュー株オープン朝日ライフアセットマネジメント主として日本を除く世界各国株式にグローバルな視点で投資し、キャピタルゲインの獲得および配当等収益の確保を目指す1.8%
JPM・BRICS5・ファンドJPモルガン・アセット・マネジメント主としてBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国および南アフリカ)のいずれかで上場または取引されている株式に投資1.9%
ダイワ・チャイナ・ファンド大和証券投資信託委託中国および香港の企業のうち、中国での事業拡大が期待される企業の株式へ投資1.52%
JPMインド株アクティブ・オープンJPモルガン・アセット・マネジメントインドの株式の中から収益性・成長性などを総合的に勘案して選択した銘柄に投資1.8%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式日興アセットマネジメントMSCIエマージング・マーケット・インデックスの動きに連動0.55%
日本債券(2本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
インデックスファンド日本債券(1年決算型)日興アセットマネジメント日興債券パフォーマンス・インデックス(総合)に連動0.45%
シュローダー年金運用ファンド日本債券シュローダー・インベストメント・マネジメントNOMURA-BPI総合インデックスをベンチマークとし、これを上回る投資成果を目指す0.59%
海外債券(5本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
ダイワ投信倶楽部外国債券インデックス大和証券投資信託委託シティグループ世界国債インデックス(除く日本)の動きに連動0.65%
グローバル・ソブリン・オープン三菱UFJ国際投信シティグループ世界国債インデックス(日本を含む)をベンチマークとして運用1.25%
ニッセイ/パトナム・インカムオープンニッセイアセットマネジメント米ドル建ての多種多様な債券(米国国債、モーゲージ証券、社債、ハイイールド債等)へ投資1.5%
ニッセイ/パトナム・ユーロインカムオープンニッセイアセットマネジメントユーロ建ての欧州の国債、政府機関債、モーゲージ証券、投資適格社債、ハイイールド社債等へ投資1.15%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)日興アセットマネジメントJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・マーケッツ グローバル・ディバーシファイドの動きに連動0.52%
日本REIT(1本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
野村J-REITファンド野村アセットマネジメント証券上場取引所に上々されているREIT(不動産投資信託証券)へ投資0.95%
海外REIT(1本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
DCダイワ・グローバルREITインデックスファンド大和証券投資信託委託S&Pシティグループ・グローバルREITインデックス(除く日本)に連動0.53%
バランス(8本)
商品名委託会社特徴信託報酬(税抜き)
マイストーリー・株25野村アセットマネジメント国内外の株式および債券へ投資。国内株式17%程度、外国株式8%程度、国内債券および外国債券75%程度0.55%(実質的な信託報酬率は年1.15±0.10%程度)
マイストーリー・株50野村アセットマネジメント国内外の株式および債券へ投資。国内株式34%程度、外国株式16%程度、国内債券および外国債券50%程度0.55%(実質的な信託報酬率は年1.20±0.15%程度)
マイストーリー・株75野村アセットマネジメント国内外の株式および債券へ投資。国内株式45%程度、外国株式30%程度、国内債券および外国債券25%程度0.55%(実質的な信託報酬率は年1.30%±0.15%程度)
年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定型)日興アセットマネジメント国内外の株式および公社債に分散投資。日本大型株式9%、日本小型株式8%、日本債券57%、北米株式7%、欧州先進国株式5%、アジア太平洋先進国株式2%、海外債券12%1.02%
年金積立グローバル・ラップ・バランス(安定成長型)日興アセットマネジメント国内外の株式および公社債に分散投資。日本大型株式12%、日本小型株式8%、日本債券49%、北米株式9%、欧州先進国株式7%、アジア太平洋先進国株式2%、海外債券13%1.2%
年金積立グローバル・ラップ・バランス(成長型)日興アセットマネジメント国内外の株式および公社債に分散投資。日本大型株式16%、日本小型株式9%、日本債券37%、北米株式11%、欧州先進国株式9%、アジア太平洋先進国株式3%、海外債券15%1.3%
年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極成長型)日興アセットマネジメント国内外の株式および公社債に分散投資。日本大型株式23%、日本小型株式10%、日本債券17%、北米株式15%、欧州先進国株式13%、アジア太平洋先進国株式4%、海外債券18%1.45%
年金積立グローバル・ラップ・バランス(積極型)日興アセットマネジメント国内外の株式および公社債に分散投資。日本大型株式29%、日本小型株式11%、日本債券0%、北米株式18%、欧州先進国株式16%、アジア太平洋先進国株式6%、海外債券20%1.55%

手数料が低コストで抑えられるのが最大の魅力だったが・・・。

スルガ銀行の個人型確定拠出年金の最大の魅力は手数料が低コストで抑えられることですね。資産額が50万円以下で低コストで口座の維持が可能です。

コスト面においては、私が利用しているSBI証券よりも優れていることが分かります。金融商品数ではSBI証券には劣りますが、業界全体でみれば商品ラインナップはかなり充実しています。各カテゴリーには低コストなファンドもしっかりと入っているので、それほど大きな不満はないのが特徴とも言えます。

ただ楽天証券のイデコ参入により、手数料については各社の競争が激しくなってきていて、トータルで評価するとSBI証券や楽天証券が一歩抜き出ている感じがします。個人投資家にとっては各社が競い合ってくれて個人型確定拠出年金の使い勝手が向上するのは喜ばしいことではあります。

スルガ銀行の今後の展開に期待したいところですね。

 

ネット専業証券としては2社目!楽天証券の個人型確定拠出年金をチェック前のページ

さすが大手の貫禄!野村の個人型確定拠出年金はファンドラインナップが充実次のページ

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運用実績

【2009年】10,783,014円  10.57%

【2010年】11,047,766円  -5.07%

【2011年】13,708,538円  -1.67%

【2012年】15,964,381円  9.66%

【2013年】19,907,637円  18.37%

【2014年】21,911,768円  6.41%

【2015年】22,292,459円  -0.94%

【2016年】24,211,147円  5.91%

【2017年】25,735,830円  4.21%

【2018年】27,267,608円  0.92%

【2019年】29,632,758円  5.53%


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