2019年はソーシャルレンディングでいろいろな問題が起こった年となりました。
「みんなのクレジット」を筆頭として、悪質ですざんな手続きで投資を募っていた「ラッキーバンク」と「トラストレンディング(エーアイトラスト)」に対しては金融商品登録業の登録を取り消すなどの重い処分が課せされています。
特にみんなのクレジットに関しては、投資家の資金31億のうち、1億円しか戻ってこないなど目も当てられない結果となってしまっています。
「みんクレ」元社長が裁判でぶちまけた恨み節 証言台で金融庁や東京都の「政策ミス」を告発 | 東洋経済オンライン https://t.co/ODTKOb0xFF
未返済の31億円のうち、わずか1億円しか戻らなかったなんていくらなんでもひどすぎでしょ
maneoもやばい状況になっているので他人事では済まされないわ— しんのすけ@老後資金2000万円達成だが足りぬ (@shinnosuke_aim) January 5, 2020
最大手のmaneoにおいても延滞や遅延などが頻発しており、事実上、開店休業状態が続いています。今後の回収次第では第二のみんクレになりかねません。引き続き予断を許さない状況となっています。
そのような中、投資中のソーシャルレンディング各社(maneo/クラウドバンク/SBIソーシャルレンディング)から12月分の分配金を受け取りました。これで2019年度分の分配金がすべて完了したことになります。
合わせて損失金額も確定しました。残念ながら2019年度においては2件ほど損失が発生しております。
12月の各ソーシャルレンディングの分配金内訳
2019年12月のソーシャルレンディング分配金の内訳は以下の通りになっています。今月は損失が確定した案件は発生していません。
運営会社 | 分配金 ※ | 運用額 | 月利 |
---|---|---|---|
maneo | 4,707円 | 2,093,307円 | 0.22% |
SBIソーシャルレンディング | 11,763円 | 3,411,487円 | 0.34% |
クラウドバンク | 14,772円 | 3,958,180円 | 0.37% |
合計 | 31,242円 | 9,462,947円 | 0.33% |
(※源泉徴収後の金額、損失確定額込み)
運用額は11月の9,268,118円から12月は9,462,974円と微増となっています。2018年度においては月の分配金が4万円台を下回ることはなかったので、2019年度は約1万円くらい分配金の減少した感じでしょうか。ただリスクとリターンを考慮するとソーシャルレンディングへの投資比率はもっと下げていく必要があります。
損失確定金額は48,743円
2019年度のソーシャルレンディングの分配金合計金額はおよそ400,000円といったところです。またSBIソーシャルレンディングにおいて2件の損失案件が発生しており、その損失確定金額は48,743円となっています。
損失に関してはあくまで確定したものだけであって、現在も遅延・延滞が発生している案件に関しては含まれておりません。こちらは100万円近くあるので2020年以降も予断を許さない状況となっています。一日でも早く回収・解決をしてもらいものですが、遅々として進んおらず、悩みのタネとなっています。
一番のネックは海外の不動産に投資しているガイアファンディングセレクトになります。日本国内でも厄介だというのに、ましてや海外案件なのでいつになったら先が見えるのやら・・・。
年末年始にかけてmaneoマーケットで慌ただしい動きあり
年末年始にかけてmaneoマーケットにおいていくつか動きがありました。
2019年12月25日に、さくらソーシャルレンディングの運営サイトがSAMURAI証券株式会社へ事業譲渡されています。また、2020年1月9日には、クラウドリースに対して保全管理命令申立および破産申立を行っています。
これらの動向がどう投資家に影響してくるのか、引き続き注視していく必要がありそうです。
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