いや、分かっていたことですよ。でも少しは希望を持ちたかったじゃないですか・・・。
2018年12月3日、ソーシャルレンディングの大手maneoはガイアファンディング社向けの全ファンドにおいて、元利金および利息の回収ができなくなったことを発表しました。
2018年11月22日にmaneoマーケット株式会社が運営しているソーシャルレンディングサービス「ガイアファンディング」において、全ファンドの利息喪失および元利金の未回収が発生していたので、maneo経由のガイアファンディングセレクトにおいても影響があるのではないかと懸念されていました。
ガイアファンディングの遅延についてはこちらの記事にも書いています。
ガイアファンディングのファンドが全滅という異常事態
この度、下記融資案件につきまして、2018年11月28日の元利金の未回収が発生いたしました。
また、事業者AU社(以下「ガイアファンディング社」という)向けの全ファンドに於いて
利息の支払いが無く期限の利益を喪失いたしました。
▼【延滞発生に関するご報告】事業者AU社向け 2018年11月28日の元利金の未回収および全ファンドの利息に関するお知らせ
正式に発表されたことにより、投資家の懸念が現実となってしまいました。ガイアファンディングのファンドが全滅するという異常事態で、ガイアファンディングが提供している案件内で分散して投資していても意味がなかったことになります。
12月4日にmaneoの管理画面から運用予定表を確認すると、ガイアファンディングセレクトファンドの状態が「正常」から「期失」に変わっていました。
【損失発表前】
ステータスは「正常」と表示されています。
【損失発表後】
ステータスが「期失」の表示に更新されています。
基本的にガイアファンディングの案件は、ガイアファンディング社に対して担保・保全なしのノンリコースローン契約であったと記憶しています。融資額に対する不動産評価額が高めだったので、万が一の場合、そちらに期待するしかありませんね。
2018年はソーシャルレンディングの損失額が続々と積み増し
ガイアファンディングセレクトファンドの損失が確定したことにより、未確定ではありますがソーシャルレンディングの損失額がどんどんと積み増しされてきています。
- maneoの遅延/期失案件 47万円 ⇒ 67万円
- SBIソーシャルレンディングの遅延/期失案件 約12万円
「maneo」の遅延・期失案件が47万円から67万円と損失額が拡大。「SBIソーシャルレンディング」の遅延や期失案件の約12万円と合わせると合計は約79万円となります。
担保のある案件もあるので全損となる確率はかなり低いとは思いますが、状況次第ではかなりの損害を覚悟しておく必要がありそうです。各社の回収努力に託すしかありませんがで、これまでの状況を考えると過度な期待はしないほうがよいでしょうね。
精神衛生上、「少しでも回収できたらラッキー」くらいにとどめておくのが楽かもしれません・・・。
まとめ
個人的には、ガイアファンディングの11月22日の第一報から現時点までほどんど進展がないのが懸念されます。maneo経由のセレクトファンドとはいえ、問題の根っこは同じだと思われます。
現状、maneoはガイアファンディング社に対して質問の回答待ちおよび資料開示の要請を行っているといっています。しかし、融資総額を考えたら、そんな悠長なことをいっていないで、さっさと社員を現地に派遣して現状を把握することくらいはやってもよいと思います。この辺は投資家とmaneoの温度差を感じてしまいますね。
社是に「誠実」を掲げているのであれば、このようなピンチな時にほど、その誠実さを存分に発揮してほしいものです。
2018年はソーシャルレンディングへ投資している投資家にとっては試練の年となる人も少なくなさそうですね。
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