きたみりゅうじさんが書いた「フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました。」という本を読んでみました。サラリーマンであればほとんどの場合、会社が本人に代わって納税の申告を行なってくれますが、フリーランスはすべて自分で行う必要があります。
税金についてすべてを網羅することは難しいですが、最低限知っておいた方が良い税務の知識がコンパクトにまとめられている印象を受けました。
ここではいくつかピックアップして紹介します。
税金は安けりゃいいってもんじゃない
税金なんて少しでも安くしたいというものが人情です。しかし、税金は安ければいいてもんじゃありません。会社という後だてがないフリーランスにとって、「税金を払ったことによる証明」は、信用をつちかうための数少ない手段となっています。
マイホーム用に住宅ローンを組む時や、突然おきた事故の補填をうけるときも自分の収入を証明するために欠かせないのものになります。税金はなるべく安くすめば良いという安易な考えは止めておいた方が良さそうです。
フリーランスの将来の備え
年金不振などで国民年金を支払っていない人も増えているようですが、税金面でいえばフリーランスにとっては国民年金はお得になっています。なぜなら、社会保険控除で保険料を全額控除できるからです。国民年金だけでは不安の場合には「国民年金基金」や「個人方確定拠出年金」に加入することもできます。
退職金が必要なら「小規模企業救済」というのも用意されています。自分で運用して利益を出せるという人以外は、所得控除や利率面から考えて公的年金に加入しておいた方が良いということになります。
領収書は額面10%の金券
税務処理で面倒くさいものの1つといえばやっぱり領収書やレシートの管理ではないでしょうか。ただ、見方を変えると領収書は政府からキャッシュバックしてもらえる金券みたいなものと捉えることもできます。
そう考えるとしっかりと管理したいという気持になれそうです。
まとめ
ところどころに4コマ漫画なども挿入されていて、税務の知識がない人でも読みやすくなっています。
自由業の人で税金の知識に自信がないひとは一読してみると良いと思います。
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