資産運用をする上で、原資の積み増しは大変重要な要素の1つとなっています。毎月積み立てられる資金が多くなればなるほど、資産運用が有利になることはことは間違いありません。もちろん一括でドカッと資産運用に充てられるのであればそれに越したことはありませんが、ほとんどの人にとってはあまり現実的ではないと思います。
では、毎月コツコツと原資を積み増していくためにはどうしたらよいでしょうか。すぐに思いつくのが本業で昇進したり、副業を始めて収入先を増やすことなどが考えられます。ただこれはけっこう難易度が高く、結果を出せる人は一部の人に限られてしまう恐れがあります。
その一方で支出を減らす、すなわち節約することであれば比較的簡単に誰でも実行することができます。「毎月3万円の収入を増やす」のでも、「毎月3万円の支出を減らす」のでも、手元に残るお金は同額になるということです。
コストは大きいところから見直せ
家計の支出を減らすために、節約を考えるのは悪くありません。ただ、数百円を節約するために必要以上の時間を掛けるのは効率の良いやり方ではありません。
支出を減らすなら費用対効果の高いものを優先的に見直すのが得策です。一般的に家計の支出で大きいものといえば以下のものが挙げられます。
- 住宅 6000万円
- 自動車 4000万円(軽の場合 2000万円)
- 教育 1000〜2500万円
- 保険 1000万円
もちろん個人差がありますので。あくまでざっくりとした数字で参考程度に考えてもらえらばよいでしょう。
「住宅」「保険」「教育」などが高いのはもちろん、「自動車」が4000万円と高いのは意外です。軽自動車の場合は半額程度の2000万円くらいになりますが、それでもかなりのコストが掛かっています。
ここでは「自動車」についてピックアップして取り上げていきたいと思います。ちなみに自動車のコストに関してはこちらの記事を参考にさせて頂きました。
確かホリエモンの本でも自動車の生涯コストは4200万円くらいかかると言っていたので、大きくは間違っていないのかなと思います。
レンタカー/シェアリング/タクシー/公共交通機関など代替えを検討してみる
自動車にかかるコスト4000万円というのは、年間80万円×50年(20〜70歳)を想定しているようです。「車本体の購入費」「ガソリン代」「車検代」「自動車保険」「自動車税」などトータルの費用を合わせて年間80万円となっています。
ちょっと盛すぎのような感じもしますので、自分のケースでざっくりと計算してみましたが、年間50万円くらいになりそうです。50万円×50年=2500万円となり、それでもかなりのコストになることが分かります。まあ、このへんはやはりケース・バイ・ケースといったところでしょうか。
ちなみに年間80万円=月額6.6万円を毎月積み立てて50年間5%で運用すると1億7790万円にもなります。
仮にマイカーを手放してレンタカーやシェアカー、タクシーあるいはバスや電車などの公共交通機関を利用して年間40万円を削減できたとします。年間40万円=月額3.3万円を毎月積み立てて50年間5%で運用すると8895万円になります。40年でも5086万円。
資産運用にまわせないことによる機会損失は思ったよりも大きいことが分かります。
まとめ
自動車は1日1時間乗ったとしても稼働率は1÷24=約4.2%程度にしかなりません。通勤や通学、あるいは仕事の都合上、絶対に必要な場合をのぞけば自動車を所有するメリットがあまりなくなってきているのが現状です。「若者のクルマ離れ」なんて言われていますが、ただ単に合理的な行動をしているだけのような感じすらします。
特に週末ドライバーであれば、積極的にレンタカーやシェアカーなどを検討するのが得策と言えます。そして節約で浮いたお金の一部あるいは全部を資産運用の原資に充てれば、将来的に大きな果実を享受することができるでしょう。
どうしても車を所有したいと言う人は、このようなサービスを活用して維持費を削減してみてはいかがでしょうか。
私の場合、現時点では車を手放すことはちょっと難しい状況となっています。ただ、近い将来引っ越しを考えているので、そのときには自動車を手放せる環境を積極的に検討したいと思っています。もちろん節約できたお金は資産運用に充てるつもりです。
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