30年以上にわたって日本人にとっての正しい食事について研究・実践を続けている食養研究の若杉友子さんによる健康な体を作るための指南書「これを食べれば医者はいらない」を読んでみました。
本書では、「食養」という「日本の伝統的な食文化で健康なからだを取り戻す」とう考えに基づいた実践方法が中心となっています。
運動するよりも、まず食事に気をつけるべき
健康になるためには、何より優先すべきものは食事。体に悪い影響を及ぼすような食事をしていたのでは、いくら運動を一生懸命やっても体を立て直すことはできない。
今日食べて明日に変わるということはないけれど、地味に続けていれば、必ずからだにいい変化が訪れる。
お米は玄米の状態に近いほど、力をより発揮する
生命力を持った玄米、もしくは胚芽米か精米度の低い分づき米がおすすめになっています。もちろん無農薬のもの。
玄米は体に良いと言われていますが、なかなか手をつけられないままだったんですよね。この本を読んで玄米を試してみたくなりました。
ただ、子どもに無理矢理玄米を食べさせることは禁物とのこと。子どもは玄米をおいしく感じないはずで、自分のからだに合わないものは本能的に拒否するそうです。
正しい玄米の炊き方
圧力鍋で炊くと玄米の栄養素はショック死してしまうそうです。せっかくの玄米も圧力鍋だと酸化してしまうとのこと。
手間はかかるけれど土鍋で炊くことをおすすめしています。
カロリー栄養学が病気を作る
カロリー計算するよりも、一汁一菜で食べるほうがよっぽどわかりやすいし、健康にいい。
西洋の栄養学を妄信的に信じることはしないで、日本古来の食文化を見直すことの大切さを説いています。
肉も牛乳も卵もからだによくない
肉は腹の中で腐る上、成長ホルモン剤や女性ホルモン剤、抗生物質を入れた餌を食べさせられているものが氾濫しています。
また、牛乳は歯のない、牛の赤ちゃんが飲むものであって、人間が牛の乳を飲む道理はない。また、骨粗鬆症を予防するどころか、牛乳を飲むとかえって体内のカルシウムが破壊されてしまうとも言っています。
牛乳は学校給食などで当たり前のように飲んでいたいので、疑問を持つことは少ないと思います。ただ、最近の健康本を読んでいると牛乳はあまり取らないほうがよいのではないかと感じます。
私達消費者は、生産者の都合で消費を強いられていないか良く注意をする必要がありそうです。
白砂糖や人工甘味料に注意する
白砂糖や人工甘味料(アスパルテーム、トレハロース、スクラロース、ステビアなど)は「百害あって一利なし」。
著者は、「砂糖をなくすだけで、病気の半分以上は改善される」と言っています。
まとめ
食べ物に関しては、人によって言っていることがバラバラのことが良くあります。取り敢えず試してみて、自分のからだに合うようであれば日々の生活に取り入れていけばよいのではないでしょうか。
神経質にならない範囲で気をつけていきたいものです。
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