中小企業コンサルタントの竹田陽一さんと零細企業コンサルタントの栢野克己さんによる共著「小さな会社・儲けのルール」を読んでみました。これから独立する人や苦戦している中小企業の経営者のための実践的な成功戦略論が解説されています。
戦いの法則である「ランチェスターの法則」を経営に置き換えて、「弱者はどのようにしたら生き残れるのか」について具体的な指南が受けられる、読み応えのある1冊となっています。
【追記】2016年7月に新装版が発売されたようです。これから購入を検討している人はこちらの新しい方をおすすめします。
簡単に儲かるなんてありえない!
だれでも簡単に儲かる仕事は存在しない。あったとしても、競争相手がいっぱい。絶対に手を出すな
お恥ずかしい話、私も簡単に儲かる系で結構痛い目にあっています(汗)。「片手間」「専門家におまかせ」「半自動」などのマジカルワードには近づかないのが賢い選択。たとえ稼げてもほんの一瞬だけで決して長続きしないことは身をもって体験しています。
「一発ドカン」を狙うのではなく、地味でもコツコツと細長く続くものが結局は強いんですよね。
大抵の情報は大企業向けのもの
世の中に紹介されている情報の9割は大企業のもの。大企業経営者でないあなたには、それをビジネスに適用してもムダ
スモールビジネスのネタは自ら進んで探しにいかなければなりません。ただ幸いなことにネットやソーシャルメディアの普及に伴い、自分のアンテナをしっかりと張ってさえいれば、ネタはいたるところで見つけることが可能です。
そのため、今の時代ビジネスのアイディア自体にはそれほど価値はなく、いかにしてアイディアを素早く実現させるかが重要になってきています。
マネするだけでは勝てない
弱者は先発会社と差別化し、同じやり方をしない
最初は真似ることから始めるのもありですが、真似だけでは先行している会社や人、オリジナルにはまず勝てないと思ってよいでしょう。いかにして自分の強みやオリジナリティを出していくか、あるいは大胆に機能を削ぎ落としシンプルで分かりやすくするかが勝負の分かれ目。
レッドオーシャンには飛び込むな
弱者は強い競争相手がいる産業には決して参入しない
中小企業や個人では、amazonやdocomo、セブン&アイなどにはどう逆立ちしても太刀打ちできません。強者がひしめく産業よりも、強者が見向きもしないニッチな市場でトップを目指した方が成功する確立は高くなります。レッドオーシャンよりもブルーオーシャンを目指しましょう。
フットワークを軽く臨機応変に対応
弱者は軽装備で資金の固定化を防ぐ
資金が少ない企業では、大きな固定費などは死活問題になりかねません。固定費はなるべくかけず、変動費で調整することが長く生き残るための必須条件になります。その点でいうと、ネットビジネスなどは固定費がほとんどかからないので、これから起業や独立する人にはおすすめの分野の1つだといえます。
まとめ
弱者が強者と同じやり方をしても通用しないということが身にしみて分かりました。マスよりニッチ。なるべく大企業が見向きもしないような市場で一番を目指す。
弱者は弱者なりの戦略で生き残ってやろうじゃありませんか!
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