誰にでも必ず訪れるのが「死」です。そんな「死」に対して、どのように向き合っていくのか。
「大往生したけりゃ医療とかかわるな」という本を読んで、いろいろと考えるところがありました。
はじめに
第一章 医療が”穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけ手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第三章 がんは完全放置すれば痛まない
第四章 自分の死について考えると生き方が変わる
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
おわりに
医療の鉄則
著者が考える医療の鉄則は以下の通り。
- 死にゆく自然の過程を邪魔しない
- 死にゆく人間に無用の苦痛を与えてはならない
今の日本人は医療に対する過度な期待をしていること、医療が穏やかな死を邪魔していることを指摘しています。
病気を治す力の中心をなすものは、本人の自然治癒力
怪我や病気を治す力の中心は、本人の自然治癒力によるもの。本人に治せないものは医者に治せるはずがない。医療や薬などはあくまで脇役やサポートであることを忘れてはいけません。
食べないから死ぬのではない、「死に時」が来たから食べない
本人に食べる意志がないのに無理やり口をこじ開けてでも食べさせる、植物状態であってもチューブにより水分や栄養補給を行う。わずかばかりの延命のために、苦痛を強いるケースも少なくないようです。医療や介護による「拷問」とも例えています。
まとめ
自分の意識がしっかりしている内に、自分はどうやってほしいのかしっかりと意志を示しておくことの大切さを痛感しました。ただ、答えは1つだけではありません。「医療死」や「自然死」どちらを望むにしろ、自分がどうやって迎えたいのか。
誰もが今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。
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