「添加物」「遺伝子組み換え」「残留農薬」「放射能汚染」など食品の安心や安全を脅かすものはたくさんあります。
「これなら食べてよし!」では、私たち消費者が食べ物や飲み物を購入する際に、できるだけ脅威の少ない商品を買うための知識やポイントが紹介されています。
食パン
食パンには、イーストフードという添加物を使って人工的にふっくらさせていますが、パサパサしてしまいパン本来の味わいを損なっているとのこと。できれば「小麦粉」や「酵母」などを原材料とした、小麦本来の風味が味わえる添加物を使っていないパンをおすすめしています。
特にパン選びで注意しておきたいのは、発がん性物質である臭素酸カリウムが使用されているものは絶対避けるべきだそうです。
コンビニのおにぎり
著者はコンビニのおにぎりは滅多に買わないそうです。あまりおいしく感じないのとご飯に油が混ぜられているので胃に不快感を感じるからだそうです。
コンビニのおにぎりで気になったのは、具材によって入っている添加物が違うということ。特に明太子とたらこのおにぎりには時間の経過による黒ずみを防ぐために発がん性物質に変化する亜硝酸Na(ナトリウム)が使用されているものが多いとのこと。
ただ、セブンイレブンでは使用していないそうです。今度機会があったらチェックしてみます。まあ、色が不自然に鮮やかな場合は疑ったほうが良さそうですね。
その一方で、鮭、梅、昆布などは比較的添加物が少ないそうです。
コンビニ弁当
コンビニの弁当には食中毒を防ぐために複数の添加物が大量に入っているので胃の不快感や下痢などを起こす心配があるそうです。
また、おかずとして揚げ物が多く入っているので過酸化脂質ができている可能を指定しています。気持ち悪くなったり、胃が痛くなってしまう人は、できるだけ食べないほうが無難でしょう。
めん類
日本そば、うどん、そうめん、パスタなどは添加物をほとんど使っていないので良いそうです。めんつゆを使う場合には、無添加のもの、または自家製のものをおすすめしています。
一方、インスタントラーメン・カップめんはたくさんの添加物が使われているの注意が必要です。食べ過ぎには注意しましょう!
飲料
紅茶・果汁・炭酸・コーヒー・スポーツ飲料などは、香料や合成甘味料がたっぷりと入っているので飲み過ぎには注意が必要。
また、最近では「カロリーゼロ」とうたっている商品が多くなってきているが、糖分の代わりに合成甘味料が使われています。砂糖より合成甘味料の方が問題であると指摘しています。
ちなみに、著者は急須で入れたお茶か浄水器で水を飲んでいるそうです。ペットボトルを購入するときは「おーいお茶」や「シンビーノ ジャワティレッド」を購入しているそうです。
添加物表示も見方
添加物の表示は食品に表示されていますが、食品原料と添加物が一緒に書かれているので分かりにくくなっています。
これは食品業界が添加物をたくさん使っていることを確認されたくないために、あえて一緒に書いているみたいです。確かに消費者からすれば「原料」と「添加物」を分けて書いてもらったほうが判断しやすいですよね。
ちなみに食品衛生法によって原材料の表示方法が決まっているそうです。まずは「原材料」、次に「添加物」の順番で、使用量の多いものから書くことになっています。
一般的に「調味料(アミノ酸等)」や「加工デンプン」「乳化剤」などが添加物でたくさん使われやすくなっているので、それ以降が添加物であるという判断ができます。
TPP参加で添加物の数が増える可能もある
TPPの参加で今後日本で許可される添加物の数が増える可能性があります。なぜならアメリカや環太平洋の食品を日本に輸入して販売するには、その国で使用が許可されている添加物を日本が認める必要があるからです。
この辺はよく情報収集をして、安いからといって安易に飛びつかないなどの自己防衛策が必要になってくるかもしれません。
まとめ
この記事では主に「添加物」についてピックアップしてみましたが、その他にも「遺伝子組み換え」「残留農薬」「放射能汚染」などについても勉強になることが多い1冊でした。
気になる人はチェックしてみて下さい。
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