ソーシャルレンディング各社から2018年12月分の分配金の支払いがありました。現在利用している業者は3社で、トータルの分配金は44,575円となっています。分配金だけを見ると悪くない投資結果となっていますが、約800,000円におよぶ期失案件に大きな進展はなく、こちらの動向次第では予断を許さない状況となっています。
2018年はソーシャルレンディング業界にとっていろいろと問題が噴出した年となってしまいました。
ここ最近でもラッキーバンクにて投資家資産の約70%を毀損が確定したり、maneoマーケットが運営するクラウドリースにて大量の遅延が発生するなど投資家にとっては不安が拡大するような状況が続いています。
2019年には事態の収拾を期待したいところですが、個人的にはそれはちょっと難しいような気がしています。むしろ2018年よりも悪化するのではないかと懸念しています。
12月の各ソーシャルレンディングの分配金内訳
2018年12月のソーシャルレンディング分配金の内訳は以下の通りになっています。今月は損失金の発生はありませんでした。
運営会社 | 分配金 ※ | 運用額 | 月利 |
---|---|---|---|
maneo | 16,789円 | 5,076,746円 | 0.33% |
SBIソーシャルレンディング | 13,930円 | 3,797,877円 | 0.37% |
クラウドバンク | 13,856円 | 3,235,601円 | 0.49% |
合計 | 44,575円 | 12,110,224円 | 0.37% |
(※源泉徴収後の金額 損失確定額込み)
maneoとSBIソーシャルレンディングが0.3%台に対して、クラウドバンクの0.4%台は優秀ですね。
もともとクラウドバンクは他の2社より利回りが高くなる傾向があったのに加えて、「累計応募金額400億円突破キャンペーン」の年率2.0%相当額のキャッシュバックによって底上げされたのかもしれません。
全体的には年率に換算すると4%ちょっといったところに落ち着きそうです。
maneoからは資金の引き上げを開始
2018年時点で、SBIソーシャルレンディングにて約12万円、maneoにて67万円、合計約80万円の未確定の損失が発生しています。SBIソーシャルレンディングにおいては2019年1月中に競売の結果がでる予定になっています。
問題はmaneoの期失案件です。こちらは一部に進展があったようですが、その他に関してはほとんど進展が見られない状況となっています。とくにガイアファンディングに関しては投資対象が海外ということもあってか、報告内容は毎回同じような定型文となっていて、maneoは本当に収束させる気があるのかさえ疑われるような状況となっています。
現状、maneoの対応には納得いかない状況が続いています。このような状況が改善されないのであればmaneoへの投資は控えざるを得ない状況です。このため、maneoに関しては分配金や償還金の再投資は実施しないで、その都度、資金を回収することに決定。
今、maneoで投資するのは危険と判断します。
まとめ
本来であればソーシャルレンディングは「ミドルリスク・ミドルリターン」のカテゴリに当てはまる投資対象でした。ただ、2018年度においては「ハイリスク・ミドルリターン」になってしまったように感じます。
明らかに投資家だけが不利益を被るケースが増えています。サービス提供業者は投資家が損しようが得をしようが手数料が入ってくるので、ある意味リスクがありません。そのため業者の中には、手数料を得たいためにきわどいこともやっているのではないかと勘ぐりたくなるような案件も少なからずあります。
もっと投資家が保護されるようにならなければソーシャルレンディング業界は遅かれ早かれ衰退してしまうことになるでしょう。
業界全体での改善を期待したいところですが、業界No.1のmaneoの対応を見ていると残念ながら安易な希望は持たないほうが良いかもしれません。2019年はソーシャルレンディングへの投資比率を落として様子を見たいと思います。
この記事へのコメントはありません。