資産運用を始めるにあたって最初のハードの1つになるのは、まとまったお金ができてから始めようとすること。例えば、同じ投資をするにしても、投資金額によって以下のような差が出てきます。
ここでは投資による利回りを仮に4%としておきましょう。
- 1万円✕4%=400円
- 10万円✕4%=4,000円
- 100万円✕4%=40,000円
- 1000万円✕4%=400,000円
投資資金1000万円と1万円では、利益に399,600円もの差が出てきます。10万円でも4,000円程度なので、利益としては雀の涙程度です。やはり投資するなら最低100万円くらい貯めてから始めるべきだよなと考えがちですが、ちょっと待ってください。
投資資金が多くなったからと言って、投資が必ずしも成功するとは限りません。むしろ、少額のうちからはじめて小さな失敗を早めに経験しておくことが大切になってきます。
少額でもいいから早めに自分のお金を市場に投入せよ
まとまった退職金が手に入ったので投資を始めてみたところ、ガッツリ損をしてしまって老後のプランが狂ってしまった、なんてことはよくある話です。
大切なことは少額でもいいから早めに自分のお金を実際に投資に使ってみることです。実際に自分のお金を投資するとやはり本気度が変わってきます。情報収集なども投資していないときに比べて格段に上がってきます。
短期間で儲けようとしない
資産運用始めるにあたって注意しなければいけないことは、短期間で儲けようとしないこと。いきなりFXや株の信用取引などでレバレッジをかけた取引するのはNGです。
特にネットなどを見てFXの自動売買から始めてしまう人が少なくないみたいですが、はっきり言って悪手です。損する確率が高いので初心者はやめておくべきでしょう。
時間と手間、手数料が極力かからないものへ投資する
専業トレーダーにでもならない限り、一日中、パソコンの前に座って相場とにらめっこする必要はありません。初心者が資産運用をはじめるなら、なるべく時間と手間をかけないことが大切。また、極力手数料(コスト)が安いものへ投資するとよいでしょう。
まずはつみたてNISAから始めるべし
少額からでも投資可能で、時間と手間もかからないもの。さらに手数料が安く、おまけに税の優遇措置まである。資産運用を始めるにあたってまずはつみたてNINAから始めるのがよいでしょう。
つみたてNINAは、2018年から始まった新しい少額投資非課税制度。非課税枠は年40万円と少額ですが、非課税となる期間は最長20年ということで40万×20年間=800万円の節税効果が期待できる制度となっています。
もちろん、この非課税枠をすべて使わなければいけないということはありません。ネット証券のSBI証券や楽天証券、マネックス証券などを利用すれば100円から投資することも可能です。1度設定しておけば、あとは自動で任意の金額を積み立ててくれます。
投資するファンドはコストの安い全世界株式または全米株式インデックスファンドへ投資しておけば良いでしょう。
まとめ
日本人にとってはまだまだ資産運用というのは馴染みがないものかもしれません。ただ、今後は平均寿命がドンドンと長くなり、長生きするリスクに備える必要が出てきます。
お金に働いてもらうということは多くの人にとって必要なスキルになってくることは間違いありません。
まずは、少額から投資が可能、時間と手間もかからず、コストも安い。そして税の優遇措置まであるつみたてNISAから始めるのがおすすめ。
他の金融商品へ投資するのはその後でも遅くないですよ。安易に儲けようとするとろくなことにならないので気をつけましょう。
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