延滞案件が続出しているソーシャルレンディング大手のmaneoですが、遅延案件でまたも元本割れが発生したとの報告を受けました。
これまでも私が投資している遅延案件で元本割れを回避できた案件はありませんでしたが、今回も残念ながら元本割れを防ぐことはできなかったようです。ここまで元本割れが続いてしまうと、業者が提示している担保の信憑性が疑わしくなってきてしまいますね。
そもそも担保物件も匿名化されていることをいいことに、適当に評価額をつけていても全くわからないのが問題でもあります。
事業性資金支援ローンファンド 850号および851号 (案件 1:EO 社、案件 2:AN 社)
期限の利益喪失日:2018 年 10 月 29 日
期失時残存元本:55,000,000 円(2 ローン合計)■回収金額
54,660,000 円■元本棄損額
340,000 円
今回の案件は、期失時残存元本55,000,000円に対して回収金額54,660,000円、340,000円の元本棄損が発生してしまいました。ただ、元本棄損額は思っていたいよりも少なく、maneoの報告によると元本の約99.4%が回収できたことになります。
これでもかなり頑張ったほうなのかな?これまでに投資していた期失案件の中ではもっとも元本が回収できたことになります。
こちらの案件からどの程度の分配金が出ていたのかは確認ができていませんが、今回の回収金額と分配金を合わせれば元本を上回る可能性は高くなりそうです。
断片的なメールでの報告しかないので、結局トータル(元本回収+分配金など)すると元本は上回るのかそれとも元本割れするのかひと目で確認できるような情報の提供がほしいですね。
まとめ
基本的に市場が悪化したときに延滞が発生しやすくなります。市場が悪化すれば当然、担保となる不動産なども想定していた価格で売却することが難しくなります。つまり負のスパイラルが発生します。
そのためレアなケースを除いて、遅延案件が発生していまった場合はかなりの高確率で元本の回収はかなり難しくなるものと思われます。よっぽど担保がしっかりしている場合は回避できるかもしれませんが、現状だとその担保の正当性をチェックすることは不可能になっています。
ただ少しずつではありますが、担保物件などを事前に提示するサービスなども増えてきています。ソーシャルレンディングにおいても担保となる物件の開示は必須にすることが求められてくるでしょう。
このままでは業者のやりた放題なので、ソーシャルレンディング業界全体で早急に健全化に取り組んでもらいたいものです。
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