2月18日にmaneoから延滞が発生していた一部の融資案件に関して、投資金額が回収されたとの報告メールが届きました。
残念ながら2件ともに設定されていた担保評価を下回り、元本割れを起こしてしまったようです。正直、あまりに延滞案件が発生してしまっているので、投資資金および分配金を含めると最終的にどの程度の資金を回収できているのか正確に把握するのが難しくなってきてしまっています。
そのためmaneoには管理画面の表示方法をもっと分かりやすくしてほしいところ。せめて延滞案件に関しては、まとめて表示したり、各遅延案件に対して元本がどの程度の回収できているのかをひと目で確認できるような機能を追加してほしいですね。
メールによる断片的な報告だけをされても、分かりづらくて仕方ありません。
【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第3 弾】2号、3号、7号に関して
■案件名
【事業者C社向け】東京都・神奈川県内エリア 不動産担保付きローンへの投資(第2次、第3次、第7次募集)
■本ファンドの担保物件
神奈川県海老名市内の収益アパート1棟【物件:M】
■募集金額
33,241,841円
募集金額33,241,841円に対して、担保不動産の売却による回収金額は31,154,693円となりました。単純計算すると募集金額に対して約93.72%を回収できたことになります。
担保物権の購入希望者が複数いて、募集金額を上回る購入金額の提示もあったようですが、最終的には個人向けのアパートローン融資審査が下りず、このような結果になってしまったようです。
こちらの案件には最低投資金額の30,000円のみの投資となっていたので、ざっくりとした損失額は1,883円程度に収まりそうです。
【不動産担保付き】1,100億円突破記念ローンファンド【第2弾】1号(再募集)、2号に関して
■案件名
【事業者C社向け】埼玉県・千葉県・東京都内エリア 不動産担保付きローンへの投資(第1次、第2次募集)
■本ファンドの担保物件
埼玉県川口市内の収益アパート1棟【物件:H】
■募集金額
30,340,000円
募集金額30,340,000円に対して、担保不動産の売却による回収金額は24,350,308円となりました。単純計算すると募集金額に対して約80.26%を回収できたことになります。
こちらの担保物件の売却に関しても個人向けのアパートローン融資審査の悪化をうけて、想定していたような金額で売却することができなかったようです。
こちらの案件に関しても最低投資金額の30,000円のみの投資となっていたので、ざっくりとした損失額は5,923円程度になります。
まとめ
今回の損失額をまとめると、投資額60,000円に対して損失額は7,806円となりました。今回の案件に関しては、投資額が抑えられていたことが被害額が少なくすんだ要因でしょう。ソーシャルレンディング全体の投資額は10,000,000円を超えているので、今回発生した損失額は軽微で、毎月の分配金で十分にまかなえる金額となっています。
ただ、maneoの延滞案件はこれですべてではなく、ほんの一部にすぎません。maneoが発行した残高証明書を確認してみたところ、今回の回収分を引いても640,000円程度残っていることが分かりました。これは想定したいた額より少し多い結果となりました。たぶん自分で計算している最中に漏れがあったためと思われます。
残りの遅延案件に関しても、現状の個人向けのアパートローン融資審査の悪化に伴い、元本割れのリスクが高くなると予想されます。そもそも提示されていた担保の評価額が妥当だったのかも疑わしいケースが少なからずあります。
そして最大の懸念は海外不動産へ投資している案件になるでしょう。maneoで募集を行っていた米国不動産へ投資するガイアファンディング社向けの全ファンドにおいて、元利金および利息の回収がまったくできていない状況が続いています。
メールによる報告も全く進展が確認できず、フワッとした内容しか提供されていません。そのためいたずらに時間ばかりが過ぎてしまっている状態となっています。maneoには1日も早い現状把握および回収見込みについて投資家にきっちりと説明してもらいたいものです。
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