不動産投資

非上場の不動産ファンドに小額から投資できる「bitREALTY(ビットリアルティ)」、ケネディクスと野村総研が提供

ソーシャルレンディングの遅延やデフォルト問題が多発している中、不動産投資型クラウドファンディングが盛り上がりをみせています。

国内最大の独立系アセットマネジメント会社であるケネディクス(KENEDIX)と野村総合研究所が共同で非上場の不動産ファンドに小額から投資できる「bitREALTY(ビットリアルティ)」の提供を開始しています。現時点では、会員登録のみ行えるようで、新規ファンドの募集情報などについては、準備が整い提供が開始されるようです。

bitREALTYは、これまで一部の投資家に限られていた非上場の不動産ファンドへの投資機会を提供することで、皆さまの資産運用をサポートします。

不動産の専門家による裏付けのある高度な不動産マネジメントと高い透明性、データとテクノロジーを活用した安心安全な取引システムを備え、株式や債券投資に対する「本当のオルタナティブ投資の手段」をスマートに提供しています。

https://www.bit-realty.com/about/

ケネディクスは、日本の不動産市場において約2兆円の受託資産残高を有していて、オフィスや賃貸、ホテル、商業施設など幅広く手がけている会社です。J-REIT(上場)や私募REITなども手がけており、不動産関連のプロフェッショナルといったところでしょうか。

野村総合研究所は野村総研でお馴染みの日本の最大手シンクタンク、コンサルティングファームです。この2つの会社が満を持してのサービス提供ということで、個人投資家にとってはいやがうえにも期待が高まります。

ビットリアルティの3つの特徴

非上場の不動産投資商品に小額から投資可能

ビットリアルティではアパートやマンションなどの実物不動産をまとめて小口化、個人投資家向けにファンドとして提供します。個人投資家は小額から投資可能で、不動産管理などは不要となります。また、非上場市場への投資になるので、上場市場の影響は軽微になります。

追記

小額から投資可能とあったのですが、詳細を確認してみると各ファンドの最低投資金額は100万円以上という記載がありました。機関投資家からみれば100万円は小額のうちにも入らないのでしょうが、個人投資家にとってはなかなかハードルが高いように思われます。このへんは改善されることを期待したいところです。

専門家の目利きにかなった物件

不動産の専門家によるスクリーニングされた物件のみが投資対象となります。不動産の目利きに自信がない投資家にとってはババを掴まされるリスクが軽減されます。

透明性が高い

ソーシャルレンディングでは規制の関係により投資対象が匿名となっていて情報を得ることができません。その一方でビットリアルティでは各ファンドがどのような物件に投資しているのか詳細を確認できるようになっています。また、投資家の資金は信託口座に入金されるので、ビットリアルティのクレジットリスクから完全に隔離されるようになっています。

まとめ

ビットリアルティは、OwnersBook(オーナーズブック)やTATERU Funding(タテルファンディング/停止中)などと同じような感じになりそうですね。市場的にはJ-REITとソーシャルレンディングの間くらいの立ち位置で、利回りは4%前後になると予想します。

現在、ソーシャルレンディングが地盤沈下を続けているので、嫌気をさした個人投資家の一部がこちらに投資先を変えるのは理にかなっているかもしれません。利回りは低下しますが、透明性が高いという点では、不動産投資型クラウドファンディングに注目が集まるのは必然と言えそうです。

私もmaneoから引き上げた資金の活用方法を検討していたので、不動産投資型クラウドファンディングに一部の資金を投資することを検討してみたいと思います。まあ、慌てて投資する必要はないので情報が出揃ってから総合的に判断して決めればいいかなと思います。

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運用実績

【2009年】10,783,014円  10.57%

【2010年】11,047,766円  -5.07%

【2011年】13,708,538円  -1.67%

【2012年】15,964,381円  9.66%

【2013年】19,907,637円  18.37%

【2014年】21,911,768円  6.41%

【2015年】22,292,459円  -0.94%

【2016年】24,211,147円  5.91%

【2017年】25,735,830円  4.21%

【2018年】27,267,608円  0.92%

【2019年】29,632,758円  5.53%


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